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○○寺ってどんなお寺?
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東筑組のお寺に聞く生の声

● 今月のお寺 : 満福寺 (八幡西区)

 

1. お寺の主な年間行事は?
アンサー
3月 春のお彼岸法要
5月 降誕会
9月 秋のお彼岸法要
11月 報恩講
2. お寺の由緒(歴史、成り立ち等)は?
アンサー

満福寺
 東筑組正覚寺(黒崎藤田)の分院として境内建物は昭和51年(1976)に建立され、その後の寺号公称の昭和56年(1981)に東筑組に加入いたしました。
満福寺という寺号は正覚寺第14世住職の出身寺院(大分県玖珠郡玖珠町満福寺)よりいただきました。
東筑組で一番の新入り寺院です。ちなみに本堂は旧前田小学校(八幡東区)のある建物を移築したという言い伝えがあります。本当かどうか、その建物が何かを確認しなければなりません。
3. 最も気合の入るお寺の行事は?
アンサー
 報恩講です。現在は婦人会の皆さまによる手作りのお斎をお休みしていますが、とてもおいしかったです。
そのお斎とは、ぎんなんご飯、刻み椎茸の蓮根はさみ揚げ(これが一番好きです)と具だくさんの白味噌等が綺麗に盛られ、味も上品な薄味で思い出しただけでもおなかがすきます。
ぜひ復活させたいと思います。
4. お寺として心がけていることはありますか?
アンサー
 どなたにも同じように接し、学んでいることをフルに活用して、その方の今の状況にふさわしい答えを提案することです。
しかしながら、実際は同じようにいくわけもなく、力みすぎたり、的外れな返答したり、疲れて頭が動かなかったりするのが現実です。修行が足らないようです。
5. ご門徒さんだけでなく、地域の方々も参加出来る行事などされていますか?
アンサー
 12月31日の「夕べの鐘」です。大晦日の17時40分のちょうど薄暗くなり始めた時から梵鐘をつきます。普段、お寺の前の公園で遊んでいる子供たちが親御さんと集まります。
6. これからお寺で取り組んでみたい活動などありますか?
アンサー
 お経に学ぶ会、です。一方的な講義形式ではなく、お経の漢字に慣れ、一緒に理解を深め、不思議で素敵なところを共有できるような学ぶ会ができればと思ってます。コロナ禍が落ち着けば、と過去に申し上げた時がありますが、今年度中に短大での非常勤のお仕事も終わりますので、次年度、いや準備のためにその次年度の開始か、と思ってます。なにより肝要は私の能力次第で。
今はその点を磨いている(つもり)最中です。
7. お寺の周辺でおすすめのスポットなどありますか?
アンサー
 香月の森、という小嶺インター入り口の緑地帯に公園と野山が残されています。
その入り口になる200号線の船越駐車場前は春の桜が一面に咲きとても綺麗です。秋の紅葉もなかなかです。森の中に入ると慣れていなかったら山道で迷うこともあります。池にカワセミを見つけた時は驚きました。
気分転換やストレス解消にランニングする場所として重宝しています。またその公園の船越側の駐車場の並びの飲食店はお菓子・パン・お好み焼き・ラーメン・パスタ・焼き肉の名店ぞろいでどこも繁盛しています。
8. 「お気に入りの法語」or「座右の銘」はありますか?
アンサー
 「お聖教に尋ねていきます」と一回りも若い僧侶の方の返信メールがありました。困難でままならない、苦しさを覚える状況のなかで物事が好転しない、どうするべきか、と情報交換をしている折にあった文言です。
簡単には答えは出ず、解決されないことにでも、日々のお経の学びを通して、課題に目を背けず向き合う覚悟を感じました。私も日々の生活のなかで良いことも悪いことに振り回されていても、行くべき方向を「お経に尋ねていく」という姿勢に大切さと心地よさを感じ始めている気がします。
9. 仏教に興味のある一般の方へおすすめの本はありますか?
アンサー
 直接的に仏教の教えを扱った本ではありませんが、親鸞聖人の生きた時代に即して仏教の社会での役割・機能を元にお念仏の価値を論じた平雅行『法然 貧しく劣った人びとと共に生きた僧』(山川出版、2018、日本史ブックレット)や同『歴史のなかに見る親鸞』(法蔵館、2011、現在は「法蔵館文庫」でも出版)、井原今朝男『史実 中世仏教』(全3巻、2017、興山舎、日本図書館協会選定図書)が好きです。
当時(鎌倉時代)の生活、お寺の経済活動、葬儀、神と物忌み、都市と村落、戦争、災害のなかで仏の教えを歩まれた法然・親鸞聖人を可能な限り多角的に理解しようとする姿勢には脱帽です。
特に井原氏の「私は、『教行信証』こそ、親鸞が在家信徒のために書き置いた日本で唯一の仏教書だと信じている」(『史実 中世仏教』第三巻、p363 )と言い切るくだりの熱量には驚かされました。
10. お坊さんとしての最近のマイブームはありますか?
アンサー
 夜の学習です。古いお経の奥書を見ると名の知られていないお坊さん達が夜遅くや明け方に書物を写した、とよく目に触れます。
昔は日々の生活の糧を手に入れるために日中は動き回り、夜の静かな時間に学びを深めていたそうです。一方、現在の私は夜中にわからないお経の言葉や文脈に悶々とすることは苦しいですが、それが少し分かった気になれた時はうれしさを感じます。
夜の暗闇を通して昔のお坊さんと繋がったような気もします。そして、翌日の朝は気持ちも上がります。そのような日々に贅沢さを感じています。
11. もしお坊さんになっていなかったら…してみたい仕事はありますか?
アンサー
 専業主夫です。料理は苦になりません。何でも作ります。洗い物も忘れません。洗濯も気持ちが晴れます。アイロンもします。掃除は…まあまあです。
さっさと午前中に家事をこなして、少し昼寝をして、晩ご飯を作り、夜は自己学習の時間、というのがまず憧れます。
夜はたっぷり空いた時間に少々、読了に骨の折れる古典を原文で読むとか。…でも日々の生活のためにツブシの効く資格をまずは取ります。ということで司法関係でしょうか。できるなら専門性の高いものを目指したいです。
12. 今回の記事に回答された方はどなたですか?
アンサー
住職です
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